このたび佐沼ファッション専門学校では、
マスコットキャラクター 「エモドナル5世」の製作をさせていただきました。
地域の自治体や、商店会、企業などのキャラクターデザインの公募もよく目にするようになりました。
そして、宮城県内でもゆるキャラブームでいろいろな形で着ぐるみが作られています。
ですが、そのほとんどは関東などの着ぐるみ製作会社の製作が多く、 東北では着ぐるみ製作を担える機会は少ないのが現状です。インターネットで自分の出身地の着ぐるみがどこで製作されたものか調べてみると、それが如実に分かってしまいます。
「宮城のものづくりを宮城で!」
本校が今回の着ぐるみ製作にあたるに際し、真っ先に心によぎったのがこの言葉でした。
東北にあっても、また仙台から離れた登米市にある本校であっても、こうした若者に希望を与える「楽しい仕事」の種を県内にもっと根付かせるきっかけを作ることができるのではないか。
その思いで、
本校の生徒、そして卒業生からなる商品デザイン研究室が一丸となって今回の着ぐるみ製作を受けるに至りました。
洋裁や和裁の技術を主なカリキュラムにしている本校ですが、生きた技術をしっかりと身に付け・柔軟な応用力を養うことで、ジャンルにとらわれない仕事のスキルを身に付けることができます。
本校では、今後もこうした活動を通し、みなさんの自分流の「楽しい仕事」ができるようになるお手伝いをしていきたいと思っています。
着ぐるみ製作は、型紙・原型の製作に始まり、
その後、それらに合わせた骨組みの熱変形、または立体成型
そして外装生地の立体裁断~縫製、
と、多くの工程を経て1体1体手作りで作られていきます。
ちなみに目は、固い塩化ビニール板を火で熱した後、型に押し
当て湾曲した形に成形しています。
多くの手間と工夫が必要な着ぐるみ製作ですが、
可愛らしい完成品が出来たときの喜びはひとしおです。
外部リンク:仙台一番町一番街商店街 ぶらんどーむ、