地域同士を結ぶ「ものづくり」の試みと、新しい地域産業の開拓。
そこから生まれる地域の新たな活力。
キャラクターという、本来都市型の分野のものづくりを地域間の結びつきで完成させるということ。
本校が、こうした新たな可能性を感じつつ「しょこ丸」の縫製の話をお請けしたのは、先日の「東日本大震災」の約1週間前のことでした。
地方においては以前から、特に二次産業の衰退が盛んに叫ばれており、それは国内縫製の現場においても例外ではありません。
また、伝統工芸の分野でも、産業形態の変化や生活スタイルの都市化によって苦しい思いを強いられてきたことと思います。
しかし、先の大震災により東北の元気が益々削がれていく中にあって、
「都市部が地域に依頼するものづくり」ではなく、今回のような、
「地域と地域が協力したものづくり」という試みには非常に大きな意義を感じています。
丸森町の造形作家によるデザインと竹細工、そして和紙を使った着ぐるみのフレームを用いた
「丸森らしさ」と「オリジナリティ」溢れるキャラクター「しょこ丸」。
この製作に携わらせていただいたことに深く感謝するとともに、
地方と地方の横のつながりが紡ぎだした「しょこ丸」というキャラクターが、
宮城を元気にする原動力となってくれればと我々一同心より願っております。
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なお、今回の着ぐるみ「しょこ丸」は、
仙台を拠点に全国的に活動をしている工芸集団「工房雲」のプロデュースの下、
製作にあたらせて頂いております。
― 丸森町のみなさまへ -
この度は、「丸森いち」の復活と、「しょこ丸」のメディア・デビューおめでとうございます。
この度の震災では、内陸部ではありますが同じ被災者として、大変なご苦労をなされたことと存じ上げますが、
震災に負けない強い意志と行動力に非常に感服いたしました。
東北の災害の復旧には、いましばらくの時間、労力を要することになるとは思いますが、
それらを牽引する一つの取組としての「丸森いち」の成功を心より応援しています。
そしてまた、宮城の未来を担う丸森のこどもたちに「しょこ丸」の力で、是非たくさんの元気をふりまいて貰えたならと思います。
ともに頑張っていきましょう。
リンク
河北新報 「しょこ丸」震災に負けぬ 丸森町商工会イメージキャラ
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